性別を問わず、チーム一丸となって働ける職場
―入社の動機
入社のきっかけは、首都高で事故処理をしている隊員とパトロールカーを見かけて「かっこいいな」と感じ、勢いで応募したことです(笑)。当時は空港地上職として働いている頃で、「人の役に立っていると実感できる仕事がしたい」という思いで転職を考えていました。当時は現場に女性隊員がいないことは承知の上で、入社できたら、首都高を巡回する交通業務員として働きたいと希望していました。
実際、配属されたのは管制室だったのですが、管制業務にもやりがいを感じられました。事故やトラブルの一報を受けてからチームで方針を立て、全員で難しいパズルを解いていく感覚というか……。互いに声を掛け合い、「安全・安心の確保」というゴールに向けて各自が動き、安全な交通が回復できたときはほっとします。
配属当初は、基本的な車両の知識が身についておらず、現場で何に困っているのかわからず戸惑うこともありましたが、先輩方が丁寧に教えてくださって、徐々に知識を増やしていくことができました。現在までに複数の職場で仕事をしてきましたが、どの職場でも周囲のサポートは手厚いです。チームで働くというマインドが根付いていますね。
充実した支援制度のもと、子育てと仕事の両立にチャレンジ
―仕事内容
入社後、管制業務と巡回業務を経験し、現在は管制業務に従事しています。管制業務で意識しているのは、丁寧なヒアリングとパニックを抑える声掛けです。事故やトラブルに見舞われたお客さまに状況をお伺いした後「保険会社さんに連絡してください」「〇〇には連絡しましたか?」と声をかけると、お客さまは落ち着きを取り戻し、「すぐに連絡するね。ありがとう」と感謝の言葉をいただけたりします。
入社前から希望していた巡回業務では、危険と隣り合わせの現場に緊張もしましたが、車両故障で2、3時間その場に足止めされた女性ドライバーの方に「女性隊員の方だと『トイレに行きたい』といった言いづらいことも話しやすくて助かった」と喜んでいただけたことが印象に残っています。
現在は、子育てと仕事の両立に取り組んでいます。女性が少ない会社ですが、子育て支援体制はかなり整っていると思います。私の場合、妊娠中はつわりで立っているのもつらい時期もあったため、巡回業務から日勤の内勤事務に変更してもらいました。既定の時間内であれば、勤務中に妊婦健診に行けましたし、時差通勤制度を活用してラッシュ時間帯を避けて通勤できるとの提案もありました。産休・育休も、もちろん取得できます。会社には「保育園が決まればすぐ復帰したい」という希望を伝えていて、復職後の現在は、時間外労働の免除を申請して勤務しています。
初の女性交通業務員として、誰もが力を発揮できる環境を整えたい
―今後の展望
現場の状況把握で精一杯だった入社当初と比べれば、お客さまに寄り添う気持ちが持てるようになったと思います。事故や車両故障に見舞われたお客さまは心穏やかではありません。そんなとき「その場は暑くないですか? 飲み物はお持ちですか?」「何かあれば、遠慮なく非常電話を上げてくださいね」といった声掛けができるようになったのは、自分なりに成長を感じる部分です。
仕事を通じて、車両についてもっと知りたい、いろいろな車両に乗ってみたいと思うようになり、入社後に大型免許を取得しました。難しいことは承知しながら、けん引や大型二種の取得も目指してみたいです。トレーラーやバスといった特殊な車両の運転もできるようになったら、また世界が広がりそうです。近年は、当社も女性社員を積極的に採用しようという方針を掲げ、職場環境を整えています。性別問わず、チームとして一緒に働ける方と出会いたいですし、パイオニアというと大げさですが、私も初の女性交通業務員として、女性社員が力を発揮できる環境づくりを考えていきたいです。
私のオフショット
最近は休みの日も家事育児で精一杯なことが多く機会は減ってしまいましたが、ドライブや旅行が好きです。
出産前は、夜勤明けで四国までドライブしたり、東北までドライブして、そこからフェリーに乗り名古屋経由で帰ってきたりしたこともあります。
家族が増えてからは日帰りで、ちょっと遠出するくらいのお出かけばかりですが、もう少し子どもが大きくなったら、家族みんなで旅行を楽しみたいです。