バイク隊として、安全意識と運転技能を高める
―入社の動機
以前はバイク便の仕事をしていました。仕事で首都高を走っていたとき、バイク隊を見かけたことが当社を知るきっかけでした。民間企業として初めて、白バイや消防の赤バイと同様の緊急指定を受けたバイクに乗れるということも魅力に感じ、当時から、バイク隊として働きたいという思いを持っていました。
入社後、2年間は交通業務員として巡回業務に従事し、その後、バイク隊に配属されるための訓練を受けました。訓練期間は約1年間。月に5回ほど、現役のバイク隊員とともに実技訓練を行いました。当時、バイク隊員と自分の運転技能は雲泥の差があったことを覚えています。まずは、バイクに慣れるところからスタートし、先輩方に技術面の指導をしていただきました。カラーコーンを並べて行うスラローム走行では「コーンに当たったら事故と思え」と言われます。常に、出動本番のような意識で周囲の安全に気を配らなければと、思いを新たにしました。
緊急事態の初動対応を行う、バイク隊としての責任感と誇り
―仕事内容
バイク隊の仕事は、日本一長い道路トンネルである「山手トンネル」内で緊急事態が発生した際、パトロールバイクの機動性を活かして迅速に現場に向かい、交通整理を行うとともにトンネル入口の閉鎖、お客さまへの避難誘導等、初動対応を行うことです。現場にいち早く駆け付けられるよう、大橋、大井、志村の3か所を拠点に各2台2名体制で災害に備えて待機しています。
有事出動の際は、現場の状況を管制室へ無線連絡します。先日、大きな現場で先輩にアドバイスをもらいながら、メインで無線を担当したのですが、なかなか難しかったです。映像なら一発で伝わることも、無線では言葉で状況を伝えなければなりません。現場の状況を思い浮かべてもらえるような伝え方を意識していますが、今はまだ、管制室のみなさんにこちらの意図を汲み取っていただいている感じです。これからも経験を重ね、迅速かつ丁寧な情報伝達ができるようになりたいです。
以前、仕事のやりがいを強く感じた出来事がありました。事故現場の援助に駆けつけ、現場で泣いているお子さんを安全な場所まで誘導してあげると、その子が「ありがとう」と笑顔で手を振って見送ってくれたんです。その光景は今も心に残っていて、目の前の人を助け、笑顔にできたことに達成感を感じました。バイク隊の仕事に、より誇りを持てるようになりましたね。
臨機応変な対応を積み重ね、経験値を上げていきたい
―今後の展望
職場の雰囲気は明るく、コミュニケーションも活発です。現場は、生死に関わる事故も起こる厳しい環境ですが、普段から培われた信頼関係があるからこそ、規律を保って動けていると思います。判断に迷う場面があっても、先輩方には遠慮なく相談できるので助かっています。
入社当初は何もかもが初めてのことで緊張していましたが、今は落ち着いて作業ができるようになったと思います。バイク隊に限らず、当社の仕事は毎回違う現場で、臨機応変な対応を求められます。慣れたと思ったらまた新しいシチュエーションに遭遇し、違うことを覚えなければならない、実は難易度の高い仕事だと思います。ただ、それが楽しいというと変ですが、一つずつハードルを越え、経験値を上げていける面白さを感じています。今後は、さらにバイク隊として現場経験を積んだ上で、管制業務に携わることを目指していきたいです。
私のオフショット
私は休みの日、海釣りに行きます。
まだ始めてから日は浅いですが、とても楽しいと思っていて、休みの日に早朝から、上司や後輩と堤防や磯場で釣りをして楽しんでいます。
家族と行くこともあり、子どもにとって自然と触れ合えるいい機会だと思っています。
また、仕事では緊迫した現場などもあるので、休日に大海原を見て釣りをすることで心身共にリフレッシュでき、上司や後輩とコミュニケーションを取るいい機会にもなっています。