business特殊車両運用業務

多種多様な車両を駆使し、交通の流れを確保する実行部隊

多種多様な車両を駆使し、交通の流れを確保する実行部隊

【首都高パトロールの特殊車両運用業務】

特殊車両運用業務とは、主に中型レッカー車・運搬車・エアマットジャッキ車・ホイールローダーなどの特殊車両を用いて交通の障害となるものを移動することです。首都高パトロールでは特殊車両班がその業務を担い、交通事故で大きく破損した車両、故障で自走不能となった車両などに対処。特殊車両総出動件数は年間7,479件(2020年度)にも上りますが、あらゆる現場で特殊車両を自在に操作し、首都高速道路が交通障害を起こさないよう対応しています。

首都高速道路上の障害を排除する多種多様な特殊車両

首都高速道路上の障害を排除する
多種多様な特殊車両

クレーンやアンダーリフト、ワイヤーウインチなどを装備した「多機能レッカー車」、最大積載量3.95tの「運搬車」、大きな風船のようなものを膨らませて横転した車体を起こす「エアマットジャッキ車」、積み込みや運搬作業を得意とする「ホイールローダー」、「フォークリフト」など、首都高パトロールには多種多様な車両が用意されています。ひとつとして同じ現場はないからこそ、これら多種多様な特殊車両を状況に応じて使い分け、あらゆる事態に対応しています。

首都圏の大動脈で円滑な交通の流れを確保する

首都圏の大動脈で
円滑な交通の流れを確保する

事故や故障車などの発生時は、巡回業務の交通規制後に特殊車両班が出動。横転車両がある場合は多機能レッカー車でバランスよく安全に引き起こしたり、横転したトラックから大量の積荷が道路上に散乱した場合はホイールローダーで迅速に回収します。トンネル内などではレッカーのアームを伸ばせないため、エアマットジャッキ車など複数の特殊車両を完備。有事の際は現場で車両を自在に操り、首都高の交通の流れの確保に全力を注ぎます。

あらゆる事態に対応する特殊車両それを操るプロ集団がいる

あらゆる事態に対応する特殊車両
それを操るプロ集団がいる

「特殊車両班」とはその名の通り、特殊車両を使って道路上の障害を取り除く“実行部隊”のことです。特殊車両の確かな操作技術があるのはもちろん、隊員は研修などであらゆる事態を想定した訓練を実施しており、どのような現場でも的確かつ迅速に対応できるだけの知識と経験も持ち合わせています。たとえば貨物車は車両と荷物両方を丁寧かつ安全に扱わなくてはならないため技術が必要であり、貨物車の横転処理の訓練なども実施しています。

特殊車両運用業務の主な内容

故障車の牽引や横転した車の引き起こし

故障車の牽引や横転した車の引き起こし

首都高速道路上で事故や故障車が発生した場合に、多機能レッカー車で車両を牽引し運びます。また、牽引できない状態の車両については運搬車に載せて運び出すこともあります。ほかにも横転した車両の引き起こしを行うなど、道路上の障害となる車両を排除し、円滑な交通の確保に努めています。

荷崩れ事故の対応

荷崩れ事故の対応

大型貨物車などの積荷が道路に崩れ落ちる「荷崩れ事故」が発生した場合も特殊車両班が出動し、クレーンやホイールローダーなどを使って対応します。また、高速道路上に土砂や鉄くずが散乱し、巡回業務の隊員では回収できない場合も特殊作業班が対応します。