safety安全への取り組み

首都高パトロールでは「安全」を経営の重要課題として位置付けています。ここでは首都高パトロールの様々な安全への取り組みについてご紹介します。

【安全スローガン】

首都高パトロールの隊員が活動する場所は首都圏の大動脈、首都高速道路であり、常に危険と隣り合わせの状況下にいます。しかし、自身の任務への使命感から、「緊急事態に陥っている現場のお客さまを救いたい」「いち早く現場に急行しなければ」と気持ちが先行するケースも珍しくありません。そうした使命感は隊員にとって重要ですが、お客さまの安全のためにはより冷静であることに努めたうえで、自身の安全にも注意することが鉄則です。そのため首都高パトロールでは、安全確保を第一優先に考え行動しています。次の「安全スローガン」を提唱し、隊員の安全に対する心がけや取り組みを徹底しています。

使命感が安全を超えるな、安全こそ我が使命!

情報共有~ドライブレコーダーの映像確認による安全対策~

情報共有~ドライブレコーダーの映像確認による安全対策~

現場を巡回する隊員が事故を未然に防ぐために重要なのは、危険シーンの想定です。「以前にこのシチュエーションで大きな事故が発生した」「このエリアでは事故発生の危険性が高い」などの情報をあらかじめ頭に入れておけば、実際にそうしたシーンに遭遇した際により冷静な判断が下せるようになります。

首都高パトロールでは事故やヒヤリハット事例が発生した際には、その状況を記録したドライブレコーダー映像を全事業所に配信。その映像をもとに班単位でミーティングを行い、防止策や解決策を話し合います。事故発生の危険性を分析し、シミュレーションしたうえで安全に一層の注意を払います。毎回大変な作業ですがこの情報共有による地道な安全対策がいざというときの判断に役立つのです。

アルコールチェック~「当たり前」のことだからこそ注意を払う~

アルコールチェック~「当たり前」のことだからこそ注意を払う~

首都高速道路の交通安全を守るうえで、隊員自身が交通ルールを遵守するのは当然のことです。隊員は飲酒について十分注意をしていますが、出勤時には体内にアルコールが残っていないかを必ずチェックします。また終業時にももう一度チェックします。当たり前のことだからこそ、気を抜かないよう常に注意を払うことが大切です。

始業点検~巡回を共にするパトロールカーのメンテナンス~

隊員たちが現場に急行するうえで重要なのが、パトロールカーの日々のメンテナンスです。巡回業務に欠かせないパトロールカーが、整備不良でトラブルを起こす事態は当然避けなければなりません。始業点検においては、「エンジンルームの点検」「タイヤの点検」「灯火類の点検」の3つを欠かさずに実施しています。

エンジンルームの点検

エンジンルームの点検

パトロールカーの心臓部とも言えるエンジンルームは、車の機能に直結するものばかりのため、隅々まで抜けがないよう細かくチェックします。エンジンオイル・パワステオイル・ブレーキオイルなどを一通り確認。また、タイミングベルト、ファンベルト、オルタネーターベルト、エアコンベルト、パワーステアリングベルトなど、各種ベルト類も異常がないか点検します。

タイヤの点検

タイヤの点検

安定した走行を実現するうえで、タイヤの状態は万全でなければなりません。タイヤの点検は目視でのチェックはもちろんのこと、手で触れながら入念にチェックします。「空気圧は正常か」「釘などは刺さっていないか」などタイヤの細部にわたり点検することで、パトロール中のトラブル発生を未然に防ぎます。

灯火類の点検

灯火類の点検

パトロールカーは緊急車両なので、有事を知らせるための各種ライトの点検も欠かせません。巡回中や緊急走行時などに点灯する「回転灯」や、車線規制を行う際などに使用する「表示板」が正常に点灯するかをチェックします。パトロールカーとしての役割を果たすうえで重要な点検です。

各種教育・研修~お客さまの安全を守るための教育体制~

各種教育・研修~隊員とお客さまの安全を守るための教育体制~

首都高パトロールでは、初めて交通管理業務を行う新人向けの基礎研修から、大事故や災害などの発生時にも隊員が任務を全うできるよう専門的な研修のほか、バイク隊員の高度な運転技術を習得する研修など、隊員のレベルに応じたさまざまな充実した教育・研修制度を用意しています。

日常訓練~あらゆる事態に対応するための技術を磨く~

日常訓練~あらゆる事態に対応するための技術を磨く~

首都高パトロールでは、交通巡回、特殊車両、バイク隊といずれの隊員においても、日常訓練を徹底しています。現場で発生する事象はさまざまであり、隊員たちが現場で判断する際には、主体性や応用力が求められます。その主体性や応用力を発揮するうえでは、日々の訓練のほか運転技術や車両の操作技術が欠かせません。

車両の安全装備~パワーと丈夫さを兼ね備えたパトロールカー~

車両の安全装備~パワーと丈夫さを兼ね備えたパトロールカー~

積雪時にも業務を遂行できるよう、パトロールカーには走破性の高い四輪駆動車を採用。故障車を牽引するパワーと丈夫さを兼ね備えたSUVで、車線規制を実施するための装置や資器材を搭載しています。

LEDカーテシランプ

LEDカーテシランプ

カーテシランプは通常ドアの下部に設けられていますが、首都高パトロールカーのランプは、ドア横帯状に設置されており、夜間の現場で付近の足元を照らすほか、後方車両への視認性をアップさせ注意を促しています。

居眠り防止装置

居眠り防止装置

居眠り防止装置は、赤外線による高度な顔認識との瞳孔検出技術により、隊員の眠気の予兆を検知し、警告音で注意を促します。首都高速道路上を24時間パトロールしているため、万が一に備えて首都高パトロールカー全車両に居眠り防止装置が設置されています。

改良型起立式LED標識装置

改良型起立式LED標識装置

首都高パトロールカーの上部に設置されている表示板には、改良型起立式LED標識装置を使用しています。この表示板は、従来2画面に分離していたものを一体型としたもので、それぞれ高さが33センチ、表示面積が33%アップ。さらにLED表示により視認性が一段とアップし、お客さまへの情報提供を見やすくしています。

一挙動スイッチ

一挙動スイッチ

首都高パトロールカーには全車両に一挙動スイッチを搭載しています。有事の際はワンプッシュで「ハザードランプ」「散光式警光灯」「後部点滅灯」を同時に点灯させることができ、お客さまにいち早く危険を知らせることができます。

リアハッチ点滅灯

リアハッチ点滅灯

現場で規制を張るとき、解除するときは規制資器材を出し入れします。その際、パトロールカーを停車させリアハッチを開ける必要がありますが、首都高速道路上では周囲を車両が走行しているため、危険が伴います。リアハッチの上部内側にも左右に一箇所ずつ赤色点滅灯を設置。ドア開放時の視認性向上を図っています。